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カイロス2号の打ち上げは宇宙に到達!

 宇宙ベンチャー「スペースワン」(東京都)は18日、打ち上げに失敗した小型ロケット「カイロス」2号機の最高到達高度が110・7キロだったと明らかにした。一般的に高度100キロ以上は宇宙空間とされる。豊田正和社長は「失敗とは捉えていない。得られたデータ、経験は非常に貴重だ」と述べ、3号機の打ち上げに向けて原因究明と開発を急ぐ考えを示した。  同社によると、発射から約80秒後に第1段エンジンのノズルに異常が発生。1段エンジンは切り離したが姿勢を崩し、西に経路がずれたため、2段エンジンで飛行中の3分7秒後に自律的に破壊した。【大澤孝二、駒木智一】
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自民と政府、与党税制で年収の壁「123万円」引き上げを最終要求

 自民、公明両党は18日、所得税がかかり始める「年収103万円の壁」の見直しについて、20万円引き上げて123万円とする方向で最終調整に入った。20日にも決定する2025年度与党税制改正大綱に明記する。  123万円への引き上げは25年分の所得から適用する。  年収の壁の引き上げは、自公と国民民主党の3党の税制調査会の幹部が具体策を協議してきた。178万円までの引き上げを求める国民民主は17日の会合で「協議打ち切り」(古川元久税調会長)を宣言。自公は国民民主との協議継続を求めており、必要に応じて年明けの通常国会に政府が提出する税制関連法案の修正などを含めて検討する。  現行の年収103万円の課税水準は、最低限の生活費に課税しない基礎控除(48万円)と会社員らの経費を差し引く給与所得控除(55万円)の合計。自公は、1995年以降の食料や家賃、光熱費など生活に身近な物価の上昇率に基づき、それぞれ10万円ずつ引き上げ、課税水準を123万円にするとしている。【杉山雄飛、古川宗、福富智】
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「初の肉声」「シンシア」「妹」…次々出てくる証言 謎さらに深まる すすきのホテル殺人裁判

親子3人が逮捕・起訴されたすすきののホテル殺人事件で、母親の4回目の裁判が2024年10月1日に開かれました。 裁判では、父親が録音していた娘の田村瑠奈被告との音声データが証拠として提出され、初めて瑠奈被告の肉声が法廷に流れました。 初めて法廷に流れた瑠奈被告の肉声。 精神科医の診断を受けさせようと、修被告がスマートフォンで録音していたもので、殺害された男性と初めて会った日までの音声データでした。 【2023年1月22日】(修被告)「クリニックでは『このレベルだと対応できない』というふうに思われる」 (瑠奈被告)「(悲鳴)」 2023年7月、札幌・すすきののホテル客室から62歳の男性の遺体が頭部のない状態で見つかった事件では、田村瑠奈被告と父親の修被告、母親の浩子被告の一家3人が逮捕・起訴されています。 死体遺棄ほう助と死体損壊ほう助の罪に問われている浩子被告。 まっすぐと前を見ながらイスに座り、6時間以上あるなかから抜粋された音声データを聞いていました。 【2023年1月22日】(瑠奈被告)「ちょっとでも力をつけてテメェらを殺してやる」「お前が妹を殺してさぁ!」 瑠奈被告には実際に妹はいません。 証人尋問のため出廷した修被告は、この「妹」の存在について説明しました。 (修被告)「(妹は)瑠奈のこと。瑠奈の魂。他にもたくさん魂はいるが、中心はシンシアさん」 瑠奈被告には様々な人格があったと説明しました。 さらに頭部の損壊をめぐってはー (修被告)「中身は何も言わずにビデオで撮影してと言われた」 頭部は黒いビニール袋に入っていて中身はわからず、撮影を依頼されたときにはすでに損壊された状態だったということです。 (弁護側)「(頭部の)撮影を先延ばしにすることはできなかったのか?」 (修被告)「関西に出張する必要があった。私が丸二日家を空けることになり、浩子に撮影を頼むことになると思った。浩子は耐えられない。言い方は悪いが、さっさと終わらせたほうがいいと考えた」 今後の見通しについて専門家はー...
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青葉被告二審も責任能力争う方針 京アニ事件、控訴趣意書を提出

 36人が死亡、32人が重軽傷を負った2019年7月の京都アニメーション放火殺人事件で死刑判決を言い渡された青葉真司被告(46)側が、刑事責任能力があるとした一審京都地裁の判断に誤りがあるとする控訴趣意書を大阪高裁に提出したことが2日、関係者への取材で分かった。控訴審の期日は決まっていない。  一審判決によると、19年7月18日午前10時半ごろ、社員ら70人がいた京都市伏見区の京アニ第1スタジオに侵入し、社員やその周辺にガソリンを浴びせかけ放火。36人を殺害し、32人に重軽傷を負わせた。 外部サイト
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酒田市の僧侶ら3人逮捕

祈祷の契約を結んだ際に契約解除に関する書面などを交付しなかった疑いで、酒田市の男ら僧侶3人が逮捕されました。 特定商取引法違反の疑いで逮捕されたのは、酒田市内に事務所を置く宗教法人の僧侶、大津幸雄容疑者(69)ら3人です。 警察によりますと、大津容疑者らはおととし6月ごろから今年4月ごろまでの間に、岩手県や宮城県などであわせて5人に対して、祈祷の申し込みを受けて契約を結んだのにもかかわらず契約解除に関する事項などが書かれた書面を交付しなかった疑いがもたれています。 今年2月に被害者から「寺が開催した出張相談会の中で、法外な祈祷料金を払ってしまった」などと警察が相談を受け発覚し、山形県警と岩手県警が合同で捜査していました。 祈祷の料金は数万円から数百万円に及び、最高で550万円だったということです。
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【ススキノ首切断】田村瑠奈被告の父親が娘について証言〜3〜「SMの練習で娘は私の後ろに立ち頭や首を触った」「娘にドール(人形)を150体以上買った。ドールがあるうちは生きていてくれると思った」

北海道札幌市ススキノのホテルで男性を殺害し、首を切断したとして親子3人が逮捕された事件。10月1日午前11時から、母親の田村浩子被告(61)の4回目の公判が札幌地方裁判所で開かれている。 1日の公判では、弁護人から提出された田村瑠奈被告(30)の音声データが初めて公開された後、修被告(60)が出廷し証人尋問が行われた。以下はその続きだ。 <弁護人からの質問 続き> Q 6月21日夜にSMの練習をした。どちらから言い出したのか?A 娘から「前回責められたから今回は私が攻めるのだ」と前から言っていて、「練習したい」と言っていたのでSMだろうなと思った。 Q 時間は?A 長くて1〜2分。もっと短かったかもしれない。 Q 具体的には?A 「正座して手を後ろにして目をつむって」と言われた。後ろから迫ってきて触ってくるような感じで、「どう?」と言われて「ぞくぞくするね」とやりとりした。 Q SMの練習であちこち触っていたとのことだが、どこを触ったのか?A 娘が私の後ろに立っていて、私の頭や首を触っていた。 Q 証拠にある、漂白剤の検索結果はGoogleにあったか?A なかった。 Q...
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女子高生を男4人で監禁・集団暴行・コンクリート詰めに…“史上最悪の少年犯罪”「女子高生コンクリ殺人事件」犯人たちのその後(1988年の事件)

〈 「事件を起こした人間の肩を持ち過ぎなんだよぉ」山口県の限界集落で起きた連続殺人事件…生き残った住民がこぼした犯人家族の人柄「人んところの米を盗んだりして…」(2013年の事件) 〉から続く  “史上最悪の少年犯罪”として知られる「綾瀬女子高生コンクリート詰殺人事件」。犯人である4人の少年たちはその後、更生したのか? そしてどんな人生を歩んだのか? 彼らのその後を、ノンフィクション作家の八木澤高明氏の新刊『 殺め家 』(鉄人社)より一部抜粋してお届けする。(全2回の1回目/ 後編 を読む) 「綾瀬女子高生コンクリート詰殺人事件」 2018年8月19日の夕方、埼玉県川口市の路上で、32歳の男性の肩を警棒で殴り、首をナイフで刺したとして45歳の男が殺人未遂の容疑で逮捕された。男の名前は湊伸治。  逮捕された男は、1988年東京都足立区で起きた女子高生コンクリート詰め殺人事件の犯人のひとりで、事件現場となった家に暮らしていたのだった。  家は二階建ての一軒家だった。今も同じ時期に売り出された家が周囲に建っている。ファミリー向けに売り出された家が凄惨な現場となった。  コンクリート殺人の概要を簡単に伝えておこう。アルバイトを終え自転車で帰宅途中だった女子高生のFさんを少年ら4人が拉致し強姦したうえ、溜まり場であった少年Cこと湊の自宅二階に監禁。その後40日間にわたって、集団で強姦および暴行、さらには食事すら満足にあたえなかった。  驚くことに家には湊の両親が暮らしていた。両親は一度Fさんと顔を合わしていることから、少年たちの悪行に気がついていた筈だが、何も助けの手を差し伸べることはなかった。この一家の親子関係にも衝撃を受けた人も少なくないだろう。虐待を受け続けたFさんは、たび重なる暴行と栄養失調により衰弱し、亡くなった。少年らはドラム缶に遺体を入れ、コンクリートを流し込んで密閉し、東京都江東区の埋め立て地に遺棄したのだった。史上最悪といってもいい少年犯罪である。  湊はコンクリート詰め殺人により、実刑判決を受けた後、社会復帰していたが、更生することなく、事件を起こしたのだった。逮捕された他の少年たちもすでに全員が刑期を終えて出所している。  少年Bこと神作譲は出所後、「俺の女を取っただろう」と男性に因縁をつけて、母親が経営していたスナックに監禁し、逮捕監禁致傷罪で再び逮捕され、2005年に懲役4年の判決を受けている。主犯格の少年Aは2009年に出所したが、その後振り込め詐欺の容疑で逮捕されている。結局4人のうち3人が再び逮捕されるという事態を引き起こしているのだった。 〈 集団リンチで殺害した女子高生をコンクリート詰めにして遺棄…「女子高生コンクリ殺人事件」現場の“足立区綾瀬”を歩いてわかった「事件の風化」(1988年の事件) 〉へ続く (八木澤...
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高齢者を「洗脳」 2000万円以上だまし取られた80代姉妹が恐れた人物 介護職員による『経済的虐待』10年間で被害者600人超に 被害防ぐポイントは「成年後見制度」

大阪市鶴見区にあった介護施設「りはびりぷらすDayService」。 この施設の元代表・西影由貴(ゆうき)容疑者(38歳)が、利用者だった80代の姉妹の自宅をだまし取った詐欺の疑いで、7月17日に再逮捕されました。 ■何不自由なく暮らしていた姉妹の生活が一変 姉妹は2人暮らしで、預貯金は2000万円以上、持ち家もあり、お金には不自由のない老後を過ごしていました。 しかし、施設に通いだして2年たった、2021年。西影容疑者が姉妹にこう話を持ちかけ、生活は一変したのです。 【西影由貴容疑者】「妹さんはお金を使いすぎるから、僕が管理してあげる」 生活費を管理してもらうためと、西影容疑者を信じ切ってしまった姉妹。言われるがまま、キャッシュカードや通帳を渡してしまい、2000万円を引き出されてしまいました。 そして…。 【記者リポート】「姉妹が暮らしていた家は取り壊され、現在はこのように更地となっています」 西影容疑者は、姉妹の住む家を600万円で買い取る契約を交わしたが金は払わず、だまし取った疑いももたれています。 家は不動産会社に800万円で売却。そして、姉妹を自らが住むマンションに引っ越しさせました。 マンションにはクーラーなく、電気やガスが止まることもしばしば。食パン1枚を2人で分け合うほどの困窮ぶり。なぜこのような事態になってしまったのでしょうか。 ■西影容疑者が行った“洗脳”の実態 不審に思ったマンションの関係者が、西影容疑者を問いただした時の音声が残っています。 【西影由貴容疑者】「(姉から)『お金の管理を手伝ってくれ』とか、いろいろお話をしてくださっていた中で、金銭管理に関しては『やったらだめですよ』と。そこに関しては僕の気持ちだけで動いて、お願いの部分で断り切れなかった部分が正直あったかもしれない。不正をしているなり、何なりという部分は、僕の中で一切やっているつもりは全くない」 その場に立ち会ったという男性は次のように話しました。 【立ち会った男性】「普通の大人でもね、あいつの口にかかったらだまされますわ。もう本当に(口が)達者」 「結局、『自分らがいなかったら本当に生活していかれへんで』っていうくらいまで、精神的にやっぱり、そういうことも言っていたんじゃないかなって思いますよね」 さらに、西影容疑者の暴挙はこれだけにとどまりません。 ■姉妹を連れ去り“養子縁組”して支配...
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女児に性加害した元保育士「3歳なら記憶に残らないからWin-Win」おぞましい認知の歪みとは

子どもと向き合ったときに 小児性犯罪者が見ている景色 「認知の歪み」をひと言で言えば、「嗜癖行動を継続するための、本人にとって都合のいい認知の枠組み」ということができます。「自分を正当化するための都合のいい言い訳=自己正当化理論」とイメージしてもらえたら理解しやすいかもしれません。  小児性犯罪者の現実の捉え方には大きな思考の偏りがあります。「僕とこの子(被害者)は、純愛で結ばれているからセックスをするのは当たり前だ」というのも一例です。  また性加害をした際、恐怖のあまり体が硬直してしまった子どもを前に「この子は緊張して、目を潤ませて喜んでくれている」などと、通常では到底考えられない認知の枠組みを彼らは内包しているのです。  この認知の歪みにはいくつかバリエーションがあります。 (1)被害者への責任転嫁「大人とセックスしたがる子どももいる」「子どものほうから誘惑してきたから、自分はそれに応じただけ」「暗い夜道をひとりで歩いているのは、触ってほしいサインなんだ」。  そもそも性的な知識や経験のない子どもが大人を誘うというのは無理筋です。また加害者は自分の行為を棚に上げて、「被害にあったのは被害者が悪い」と意図的に相手の落ち度にします。加害行為の後に自分から金銭を手渡しておきながら、「彼らもビジネスだった」などと自己を正当化して責任逃れをするのも、このバリエーションです。  また、これは小児性犯罪者だけでなく痴漢や盗撮、レイプなどその他の性加害でも見受けられるものです。「短いスカートをはいていたから盗撮されても仕方ない」「夜道をひとりで歩いてたから、ちょっとぐらい触ってもいいだろう」などというものです。  加害者の頭の中では、それらが「性加害をしていい理由」に変換され、正当化されてしまうのです。 (2)無知の利用「口止めさえしておけば、素直な子はいたずらをし続けても秘密にしてくれる」「小学校低学年なら何をされているかわからないからいまのうちに触っておこう」「何をされているかわかっていない、その表情が無性にかわいいんだ」。  グルーミングの末、性的な接触をされても「何をされているかわからない」という子どもの知識や経験のなさを逆手に取るものです。  過去に私が担当した3歳の女児に加害行為をした元保育士の男性は、逮捕された後、警察署での面会で「3歳だと記憶に残らないじゃないですか。それってWin-Winですよね」と口にしました。
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高齢者による強姦が30年で7倍に…性犯罪の知られざる真実

「30年前に比べて強姦7倍、強制わいせつ19倍」の衝撃 ――40年以上、大家の娘に付きまとって最終的に電マ持って女性宅に突入した事件ですね……。高齢者の犯罪が増えていると耳にしますが、性犯罪も同様でしょうか? 諸岡氏:「犯罪白書」(法務省・2015年版)によると高齢者の犯罪は30年前に比べ、強姦が7倍、強制わいせつは19倍になっています。高齢者の事件はキリがないので逆に一本だけにしようと思い、“チャンピオン”を選んだらこの事件になりました。この事件の加害者は認知症で、犯行内容自体も強烈ですが加害者の当時56歳の息子を思うとちょっと他人事に思えなかったんです。息子は離れたところで家族を持って仕事しているのですが、親と縁が切れているわけではない。帰省や連絡もしていたのに、父親の犯行や病状に気付かなかった。似たような境遇の家庭はいまたくさんあるだろうなと思います。 ――周囲の人がなかなか気づけないという意味では、Twitter・LINEなどから発展する事件もやはり多いですね。 諸岡氏:小さい子供を抱えたバツイチの女のところに男が入り込んで、児童虐待で殺害といった事件は出会いのきっかけがほぼネットですね。一人で寂しいシングルマザーが出会い系やSNSで出会い、言葉では甘い言葉を言ってくれる男に夢中になって、一緒に住んでみたら子供が邪魔とか言って虐待する……といった事件です。児童虐待の裏にネットありって感じです。 9割の性犯罪はこれで防げる ――レイプなど、性犯罪というとやはりほとんどは若い女性が被害者になりますが、女性が性犯罪に巻き込まれないために、どういったことが大切でしょうか。 諸岡氏:基本的なことですが、「夜遅くに一人で出歩かない」「玄関ドアや窓を必ず施錠」「カーテンの色を赤系やピンク系にしない」ことですね。この3点を注意するだけで9割の凶悪な性犯罪は防げると感じます。性犯罪者にはほぼ同じ特徴・行動パターンがあって、無職で住所不定の男が昼間に自転車に乗って襲うアパートとかを下見したりするんですよ。狙いつけた女性の自宅に入るか、夜遅くに1人で出歩いている女性を襲うか、だいたいどっちか。だからベランダに男物のトランクス干したり、玄関先に男物の革靴を一足置くと、ベテランのレイプ魔はすぐ危険を察知して逃げるので効果的。でも女性は『週刊実話』とか読まないので…(笑)、それこそ25年間、何度も同じようなパターンで悲惨な事件が起き続けています。ウンザリするほど。 ――被害に遭っても水面下に隠れて立件できない被害もやはり多いんですね。 諸岡氏:レイプ被害に遭った人で警察に届けるのは、今年発表されたばかりの内閣府による「男女間における暴力に関する調査」では5.1%という統計もあります。犯人が捕まり立件されて処罰されるのは、100件に1件くらいでしょう。盗撮も罪としては軽くて盗撮映像販売サイトでは、女性がどこの誰か簡単に特定できるようなモノが平気で売られている。「すべてのモデルは18歳以上で、承諾を受けています」なんてウソですよ。ところが、盗撮魔は3回目まではフリーパスで、4回目になってからようやく正式裁判になる。それまでは罰金刑です。 ――盗撮したものを自分で編集したりして楽しんでいた警官が、最後は女子高生をレイプしてしまう事件もあったんですね。ストーカーに関しては警察の対応などどう思われますか。 諸岡氏:ストーカー規制法ができるまでは警察もほぼ無視状態でしたが、近年は法改正も重ねられストーカー殺人だけは絶対起させるなということで、警察も死に物狂いです。それほど未だにストーカー事件が多いということも逆に言えるんですが……。 ――加害者になることが多い男性ですが、性犯罪者の傾向のようなものはありますか。 諸岡氏:いま性犯罪者を捕まえてみると、その裏に必ずと言っていいほど子離れできない母親がいます。“男は仕事、女は家庭”みたいに母子密着だった時代の子離れが全然できていない母親ですね。そういう母親が情状証人として、「この子に寛大な判決を。私が監督します」とか言って、息子がやってきたことを棚に上げ、自分にとってすごくいい子であるということを訴えるケースが非常に多い。息子を自立させない・自立させられないような母親がいるから、息子が自分で女を見つけることもできなくて、変な性癖を持ち始めてこんなことになっているんだろうと。息子を性犯罪者にしたくなかったらもう早い時期に子離れすることを考えた方がいいだろうなと思います。――今後もこうした性犯罪の事件を追っていくつもりでしょうか。 諸岡氏:取材記者として事件が起きるとその関係者をあたり、真相に迫ろうとしますが、本当のところは当事者にしかわからないことも多いと痛感します。男と女の事件は特にそうです。だからこそ、“生々しいドキュメンタリー”の裏側、全然わからなかったものを知った時のやりがいはあるし、25年近くそれに取り憑かれてしまったような感じ。全く報道されず社会から隠れた奇妙な事件がたくさん存在するということに気づき、そうした事件を発掘する仕事にのめり込んできたので、これからも需要のある限りは続けていきたいですね。 <取材・文/伊藤綾>