珍しい物語と奇跡

「最低7時間睡眠が理想」は大ウソである…医師「自分に最適な睡眠時間を把握するたった1つの方法」

人間にとって最適な睡眠時間はどのくらいか。日本睡眠学会理事で医師の櫻井武さんは「1982年、アメリカの100万人以上を対象にした調査では、6.5〜7.4時間睡眠の死亡危険率がもっとも低いことが示されている。しかし、これは調査対象者が30〜102歳の男女と幅広く、睡眠時間もベッドでゴロゴロする時間も含まれている可能性が高いので、正確性に欠けていると考えるべきだ。自分の最適な睡眠時間の目安としては、昼間、眠気に襲われることなく、本来やるべき作業をしっかり行なうことができるかどうかをみるといい」という――。

起きているときの脳は、常に情報を伝え合っている

起きているときの脳は、さまざまな体験と行動を繰り返して、それを記憶しています。

たとえば朝、出社するとき「風が強いな。交差点で自転車の事故を目撃した。花の香りがした。近所の人と挨拶をした。駅のホームで手袋が落ちていた。友だちから旅行の誘いのメールが入った……」などの出来事があったとします。

これらの体験と行動は、脳の1000億ある神経細胞のシナプスという接続部分で、神経伝達物質をやりとりして脳に溜め込まれています。

起きているときに、たくさんの情報を伝え合っている神経細胞同士のシナプスは「強度」が上がっています。繰り返し使うほどに、シナプスは強く(つまりは、より記憶が定着する)なります。

ちなみに、このシナプスの強度が上がっていることが「睡眠圧」を生み出しているという説が有力になっているのです。

難しいですね。こんなたとえはどうでしょう。

起きているときは、頭のなかには、1つのコンセントに電源タップを使ってたくさんの電気機器をつないでいる「たこ足配線」の状態だとイメージしてみてください。記憶するべきことが多く、たくさん神経細胞同士を“接続”する必要があるからです。

globaltrendznews

About Author

Leave a comment

Your email address will not be published. Required fields are marked *

You may also like

ブログ 人生 珍しい物語と奇跡

酷暑の避難所 体も気分も重く

 防災や災害医療の専門家でつくる「避難所・避難生活学会」が7月下旬、酷暑の避難所での寝泊まりを想定した訓練を、大阪府八尾市の小学校で実施した。真夏に災害が起きた場合、エアコンのない避難所ではどんな問題が生じるのか。訓練に参加し、自治体職員や研究者らと熱帯夜を乗り切る工夫や必要な対策について考えた。(松田俊輔)  「ドンドンドン」。午前3時、小学校の体育館で、トイレに起きた人の足音と床の振動で目が覚めた。厚さ8ミリのアルミマットを敷いていたが、かかととお尻が痛み、寝返りを打つと、床に置かれたランタンの光が目に入ってきた。結局、朝まで浅い眠りと目覚めを繰り返してしまい、十分に眠ることができなかった。  25度以上の熱帯夜。近くで雑魚寝していた大阪府災害対策課の大井祥之さんも「一睡もできなかった」と疲れた表情を見せた。  夏場を中心に豪雨災害が多いことから、暑い避難所での過ごし方を考えようと、避難所・避難生活学会が7月27~28日、初めて訓練を企画した。  27日正午に集まり、エアコンの利いた涼しい教室で熱中症の症状や対処法を学んだ後、寝泊まりをする体育館に移動した。教室を出ると、蒸し風呂のような熱気が体を包み、体育館に着く頃には体も気分も重くなっていた。夕食は午後6時から。災害備蓄用のアルファ米に水を注いで食べたが、暑さで体力を奪われたせいか、空腹を満たしても力はわいてこなかった。  猛暑日となった八尾市の最高気温は35・4度。日が暮れても汗が止まらない。厳しい環境だったが、食後のシャワーは、低温に調節して体を冷やすことができたので、気分転換になった。  熱中症予防 暑さ指数確認   ◇風通し重要  夏の避難所で注意しなければいけないのは熱中症だ。2018年の西日本豪雨では、体育館に避難した人が熱中症と診断され、救急搬送されたケースもあった。  避難所でも熱中症予防の指標となる「暑さ指数(WBGT)」の確認が重要となる。湿度と日射、気温の三つのデータから算出される指数で、28を超えると熱中症患者が増えるとされる。日本生気象学会のガイドラインでは、28以上31未満を「厳重警戒」、31以上を「危険」として、注意を呼びかけている。  訓練中に体育館内を中心に10か所で観測した一般社団法人計測健康啓発協会の望月計代表理事によると、日中で厳重警戒レベルの29~30前後、午前0時でも27を超えていた。  体育館では風通しをよくするため、一晩中5か所の扉を開放し、大型扇風機約5台で風を送り続けた。望月さんは「こうした対策がなければ熱中症の症状を訴える人が出ていたかもしれない」と指摘。今回は扇風機が使えない停電時を想定した訓練も検討されたが、初の企画で危険性も考慮すべきだとして見送られた。   ◇しのぐ対策  西日本豪雨で被災した岡山・広島県内では、発生から数日以上たってから避難所のエアコンを設置する工事を始めた地域もあった。設置されるまで暑さをしのぐ対策が必要となる。  今回の訓練では使わなかったが、エアコンを付けた自家用車や、携帯用の小型扇風機が有効だと感じた。参加者からは、▽段ボールベッドの上にござを敷いて寝ると、通気性が増し涼しく感じた▽扇風機を計画的に配置して風の通り道を作れば快適に過ごせる――などの意見が出た。  より暑さが厳しい状況や、扇風機が使えない停電時など訓練以上の事態も考えておく必要がある。  避難所・避難生活学会の水谷嘉浩常任理事は「避難所の暑さ対策は避けては通れない問題だ。学会として有効な対処法を示せるよう訓練を重ねたい」と話した。
人生 珍しい物語と奇跡

船頭が舵を空振りし落水、操舵不能で転覆し2人死亡…保津川下り転覆事故で運輸安全委が調査報告書

 京都府亀岡市の保津川(桂川)で昨年3月、29人が乗った川下り船が転覆して船頭2人が死亡した事故で、運輸安全委員会は26日、船頭が水面上で 舵かじ を空振りして川に転落し、 操舵そうだ 不能になったことが原因とする調査報告書を公表した。  事故は昨年3月28日午前11時頃に発生。船頭4人と乗客25人が乗った遊覧船が岩場に乗り上げて転覆し、当時40歳と51歳の船頭2人が溺死し、乗客19人が負傷した。  報告書は、船尾にいた船頭(38)が舵を空振りして落水し、舵の持ち手部分が水につかって船が制御不能になったと指摘。事故の前に舵を船体に固定する部材を変えたことも空振りに影響した可能性があるとした。船頭の足場には落水防止用の設備がなかったほか、死亡した船頭の1人は救命胴衣を着用していなかった。